アスレティック・ビルバオの会長は、2021-2022年シーズンまでの予算について、代表者の過半数の支持を得ました。理事会は、臨時総会に出席したクラブの代議員の56%にあたる475票の賛成を得て、再検証を押し切ることができました。アスレティック・ビルバオは1億3,591万ユーロ(約178億円)の売上高を見込んでいます。
今シーズンのクラブのビジネスプランにゴーサインが出たということは、エリゼギ氏がクラブ会員に要求していた「連帯的支援」が有効になるということを意味します。当初、会員一人当たり120ユーロ(約1万5千円)の徴収を行い、43,425人のシーズンチケット保有者からの寄付で520万ユーロ(約7億円)の特別収入を得ようとしていました。
しかし、あまりにも高額であったため、この徴収を一人当たり85ユーロ(約1万円)に引き下げました。最終的にアスレティック・ビルバオはこの会員からの支援により、約370万ユーロ(約5億円)の資金を調達することになります。「85ユーロ(約1万円)という金額で、2021-2022年シーズンに、通常の会計年度1年分に相当する会費収入を予算化することができる」とクラブは説明しています。
2年ぶり2度目のやり直しとなるこれらの予算では、財政的な穴が大きくなるのを避けるために提案されていた引当金の支出を466,458ユーロ(約6000万円)削減することができます。その理由は、スタジアムの入場制限解除により、興行収入が100万ユーロ(約1.3億円)増加したことに他なりません。
一方で、シーズン終了までフル稼働を維持することを条件に、チケット販売による追加収入として100万ユーロ(約1.3億円)が予算化されています。この100万ユーロ(約1.3億円)は、クラブによると、特別収入の減少を補うための鍵となります。総支出予算は1億4,038万ユーロ(184億円)です。
昨シーズン、アスレティック・ビルバオは、2019-2020年の2080万ユーロ(約26億円)に加えて、2020-2021年には予算を18%上回る2540万ユーロ(約33億円)の赤字を出しました。
この打撃を補うために、クラブは前理事会が残した条項を利用し、ケパ・アリザバラガとアイメリック・ラポルテの売却によるキャピタルゲインを利用しました。一方、税負担の増加に伴い、選手への支出は9,100万ユーロ(約120億円)と過去最高となりました。