サッカーにおける背番号10。それは、一般的にチームの『中心選手』が背負う番号であり、攻撃的な選手であれば誰もが憧れるだろう。
サッカー全体でみれば、メッシ(アルゼンチン代表)、モドリッチ(レアル・マドリード)、マネ(リバプール)、ペドリ(スペイン代表)など錚々たるメンバーが揃う。
今回は、期待の若手スミスロウが背番号10を背負うアーセナルに注目してみよう。ファン・ペルシーやベルカンプなど『エース』が付けてきた番号だ。
ポール・マーソン
アーセナル所属:1985-1997
背番号10:1988-1995
国籍:イングランド
アーセナルで327試合に出場したポール・マーソン。イングランド代表にも選ばれた。プレミアリーグの前の大会であるフットボールリーグ・ディビジョン1では2回の優勝を経験している。最近では、アーセナルが冨安を獲得した際に苦言を呈したとして注目を浴びていた。
ベルカンプ
アーセナル所属:1995-2006
背番号10:1995-2006
国籍:オランダ
アーセナルの黄金期を支えたベルカンプ。アヤックスで活躍を見せたのちに入団したインテルで思うようなプレーができず、アーセナルに加入することになったが、ゴールを量産した。ベルカンプといえば反転して決めたゴールだろう。アーセナル通算87ゴールはクラブ歴代4位となっている。
ファン・ペルシー
アーセナル所属:2004-2012
背番号10:2010-2012
国籍:オランダ
非常に足元の技術に優れているファン・ペルシー。柔らかいタッチのドリブルで相手をかわし、豪快なシュートを決める。彼の左足は何度も相手守備陣を脅かした。ファン・ペルシーのアーセナル通算96ゴールはベルカンプを1位上回る歴代3位。
ウィルシャー
アーセナル所属:2008-2018
背番号10:2012-2018(16-17年のレンタル移籍を除く)
国籍:イングランド
16歳でトップチームに昇格し、アーセナルの若手の星として長年期待されていたウィルシャー。テクニックは超一流だったが、怪我の多さが仇となり本来の能力を発揮することができず、2018年にクラブを去ることになった。
エジル
アーセナル所属:2013-2021
背番号10:2018-2020
国籍:ドイツ
類い稀なテクニックを持つエジル。対戦相手のみならず味方さえも騙すようなパスがいくつも見られた。ブレーメン所属時代にアシストを量産し始め、リーグ戦19アシストを通算3回も記録している(レアル・マドリード時代2回、アーセナル時代1回)。
スミスロウ
アーセナル所属:2018-現在
背番号10:2021-現在
国籍:イングランド
軽やかなタッチで相手ディフェンダーを欺く若きドリブラー。21-22年シーズン開始前に契約更新と同時に背番号10を託された。今シーズンはここまでリーグ戦で9ゴールをマークしており、十分な働きを見せている。果たして代々受け継がれてきた背番号10の凄さを引き継ぐことができるのか注目しよう。