ニコラス・オタメンディ(A)

センターバックとして全試合に出場したオタメンディ。ベテランならではの読みも光り、隙を見て前線にボールを持ち運ぶ姿も見られた。最も経験豊富なディフェンスリーダーとしてチームを引っ張った。

ヘルマン・ペッセーラ(C)

アルゼンチン代表のフィールドプレーヤーでは最も身長の高いペッセーラ。スタメン出場は一度もなかったが、決勝を含めて守備固めとしてプレーした。ただ、オランダ戦では同点ゴールにつながるファールを犯しており、危うく戦犯になるところだった。

クリスティアン・ロメロ(A+)

オタメンディの相棒役として存在感を発揮したロメロ。対人能力に滅法強く、簡単に突破されることは少ない。気性の荒さが玉に瑕だが、その熱血ぶりも彼の特徴である。

リサンドロ・マルティネス(B+)

ロメロとオタメンディのサブとしてベンチに控えたリサンドロ・マルティネス。2試合スタメン出場を果たした。センターバックとしてはかなり小柄だが、フィジカルは強く、デュエルを主体とするアルゼンチンの守備でも悪目立ちすることはなかった。

フアン・フォイス(-)

最終的にクロアチア戦の試合最終盤のみの出場となったフアン・フォイス。右サイドバックとセンターバックを守れるが、層の厚さにより出場機会はほとんどなかった。

ナウエル・モリーナ(A)

攻撃的な右サイドバックとしてオフェンスに厚みをもたらした。メッシが中に入ったときに大外から回り込み、サイドのオプションを加える。ただ、守備面ではやや課題が残っており、フランス戦でエンバペと対峙した際は特に浮き彫りになった。

ゴンサロ・モンティエル(B)

モリーナが攻撃的である一方で、モンティエルはどちらかといえば守備的。もちろん攻撃参加も行うが、守備面でもデュエルで相手を潰すことができる。守備を固めたいときは、モンティエルの方が良いだろう。

マルコス・アクーニャ(A)

左サイドバックとして存在感を見せつけたアクーニャ。攻撃参加のタイミングもベテランならではの読みで、的確なクロスをあげることができる。スピードで突破してくるタイプはやや苦手としているかもしれない。

ニコラス・タグリアフィコ(B+)

アクーニャよりは迫力にかけるが、堅実なプレーをするタグリアフィコ。アルゼンチン代表の中ではクリーンな守備スタイルであり、極力ファールをせずにボールを奪う。アクーニャとタグリアフィコがいる左サイドバックはかなり安定感があった。