家スポーツにも特化したメディアプラットフォームとして、アップルがまた一歩前進した。同社は、2023年から2033年のサイクルで、MLSのグローバル放映権を獲得。
金銭的な条件は明らかにされていないが、CNBCによると、米国の男子サッカーリーグはこのルートで年間3億ドル(約404億2600万円)の収入を目指し、1シーズン9000万ドル(約121億2700万円)を徴収してきた現サイクルの3倍を目標としている。
MLSの狙いとしてはアップルという世界でも5本の指に入る企業が手掛けるOTTサービスと提携することで知名度、支持率、魅力を高めることに他ならないだろう。
アップル側も、これまでApple TVで競技の放映権を獲得することはなく、今回が初めてということ、またグローバルライツパッケージを獲得したことで、スペインを含むアメリカ以外の国でもMLSの試合を追うことができるようになったことは、アップルにとって歴史的な一歩となる。
アメリカとカナダでの共同開催のMLS NEXT Proとそのユース大会であるMLS Nextの試合もApple TVで視聴できるようになり、米国のトップレベルのサッカーがたった一つのプラットフォームで視聴できるようになる。
このように、アップルは、アメリカ、カナダ、メキシコが共同開催する2026年の北米で開催されるワールドカップに向けてスポーツへのコミットメントを強化している。
ファンへの特典として、MLSのシーズンチケットに、このストリーミングサービスへのアクセス権が含まれる予定だ。また、スタジアムに観戦に来たファンも、アウェーの試合を含め、家からせも他の試合もフォローすることができるようになる。