レアル・マドリードは第34節エスパニョール戦にて4-0で勝利し、今シーズンのリーガ・エスパニョーラを制した。
これによりアンチェロッティ監督は欧州5大リーグで優勝した史上初の監督になった。
今回はアンチェロッティ監督の欧州5大リーグ優勝を振り返ろう。
※1試合平均ゴール、失点数は小数点第3位を切り捨て
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— Carlo Ancelotti (@MrAncelotti) May 1, 2022
セリエA優勝 (2003/04シーズン)
クラブ: ACミラン
勝ち点: 82点
2位との勝ち点差:11点差 (2位はローマ)
1試合平均ゴール数: 1.91
1試合平均失点数: 0.7
チーム内得点王: シェフチェンコ 24ゴール (セリエA得点王)
アンチェロッティは2001/02シーズン途中に当時、成績不振のACミランの監督に就任。3シーズン目に監督として初のリーグタイトルを獲得した。守備の要はマルディーニとネスタ。中盤にピルロ、ガットゥーゾ、セードルフ。トップ下にはカカ。前線にはシェフチェンコなど2000年代のミランを象徴する豪華メンバーを擁した。2位のローマに勝ち点差11をつけ、セリエA優勝を果たした。
プレミアリーグ優勝 (2009/10シーズン)
クラブ: チェルシー
勝ち点: 86点
2位との勝ち点差: 1点差 (2位はユナイテッド)
1試合平均ゴール数: 2.71
1試合平均失点数: 0.84
チーム内得点王:ドログバ 29ゴール (プレミア得点王)
アンチェロッティ監督は選手時代も含めて、自身初の国外挑戦。
チェルシーはファーガソン監督率いるマンチェスター・ユナイテッドと最終節まで熾烈な優勝争いを繰り広げ、4シーズンぶりのプレミアリーグ優勝を果たした。
エースのドログバは29ゴールを決め、2度目の得点王を獲得。中盤のランパードは22ゴール。圧倒的な攻撃力で当時プレミアリーグ史上最多となる103ゴールを記録した。1シーズン目にFAカップ優勝も果たし、主要タイトル2冠を達成した。
リーグアン優勝 (2012/13シーズン)
クラブ: パリ・サンジェルマン
勝ち点: 83点
2位との勝ち点差: 12点差 (2位はマルセイユ)
1試合平均ゴール数: 1.81
1試合平均失点数: 0.6
チーム内得点王:イブラヒモビッチ 30ゴール (リーグアン得点王)
2012/13シーズンにパリ・サンジェルマンは大型補強を遂行。イブラヒモビッチ、ラベッシ、チアゴ・シウバなどを獲得。パリは序盤から好調を維持した。
アンチェロッティ監督はパリ・サンジェルマンに1993/94シーズン以来19シーズンぶりにリーグアン優勝をもたらした。このシーズン終了後にアンチェロッティ監督は退任し、マドリーの監督に就任した。
ブンデスリーガ優勝 (2016/17シーズン)
クラブ: バイエルン・ミュンヘン
勝ち点: 82点
2位との勝ち点差: 15点差 (2位はライプツィヒ)
1試合平均ゴール数: 2.61
1試合平均失点数: 0.64
チーム内得点王: レバンドフスキ 30ゴール (ブンデスリーガ得点ランキング2位)
2015/16シーズン終了後にグアルディオラ監督が退任し、2016/17シーズンからアンチェロッティ監督が就任した。バイエルンはリーグ最多の89ゴール、リーグ最少の22失点。25勝7分2敗で他チームを圧倒した。
バイエルンは昇格組の2位ライプツィヒに大差をつけ、5シーズン連続通算27回目のブンデスリーガ優勝を果たした。シーズン終了後にラームとシャビ・アロンソが現役から退いた。
リーガ・エスパニョーラ優勝 (2021/22シーズン)
クラブ: レアル・マドリー
勝ち点: 81点
2位との勝ち点差: 17 (2位はセビージャ)
1試合平均ゴール数: 2.14
1試合平均失点数: 0.85
チーム内得点王: ベンゼマ 26ゴール (現時点でリーガ得点ランキング1位)
アンチェロッティ監督は夏に、自身2度目となるマドリーの監督就任。第一次政権でCLを含む4つのタイトルを獲得するも、リーガ・エスパニョーラのタイトルは逃していた。
今シーズンはアラバとカマヴィンガを補強し、数選手がレンタル移籍を終え復帰。エースのベンゼマがキャリアハイの活躍でチームを牽引し、序盤から勝ち点を積み重ねた。4試合を残して、史上最多35度目のリーガ・エスパニョーラ優勝を決めた。
アンチェロッティはイタリア、イングランド、フランス、ドイツ、スペイン全てでリーグタイトルを獲得。史上初の欧州5大リーグ優勝監督となった。リーグタイトルだけでなく、数々のタイトルを獲得していたアンチェロッティ。今後もこの名将から目が離せない。
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