欧州5大リーグが開幕して二週目に入る。

先週開幕したラリーガはバルセロナ、セビージャが勝ち点3を取り損ねる展開に。昨シーズン王者レアルマドリーは昇格組のアルメリア相手に試合開始早々に先制を許すも同点に追いつき最終的にはアラバのFKで逆転。相手のGKもなすすべ無し。日本人としてはソシエダで久保建英が公式戦デビュー&22-23ラリーガ開幕戦ゴールに喜んでいる方も多いだろう。

セリエAでは上位勢が軒並み勝利を収め、第1節は引き分けが無く明暗がくっきりした展開に。ユベントスは早速ディマリアとヴラホヴィッチのホットラインが垣間見え、王座奪還に向けユベンティーノは期待が膨らんでいるだろう。インテルも復帰したルカクが前半開始早々にゴール。ナポリもメンバーを刷新しての初戦、近年難敵となりつつあるヴェローナに大勝。今シーズンのスクデットはどのクラブに?

プレミアリーグでは、ロンドンダービーは波乱万丈の展開に。激しい攻防戦は痛み分けのドロー。終了後目を合わさず握手を交わすトゥヘルとコンテは手を離さず揉める展開。揉め合いは発展し、結果両監督ともレッドカードを貰うことに。サッカーファンからすればこれも一つのエンターテインメントだろう。

それでは今週のピックアップマッチをご紹介。

ノースウェスト・ダービー(ナショナル・ダービー)マンチェスターユナイテッドvsリヴァプール

両者とも開幕から2節とも勝利を上げることができていない。前節リヴァプールはコミュニティシールドを含め公式戦連続ゴールで早速チームに溶け込んでいたヌニェスがヒートアップし、パレスのDFヨアキム・アンデルセンに頭突きをしてしまい一発レッド。今節のユナイテッド戦含め3試合出場停止に。クラブとしてはフラストレーションが溜まる展開になった。

一方マンチェスターユナイテッドもテンハグが監督に就任し、ユナイテッドの不穏な空気を払拭できるかと思われたが、前節はデヘアのミスが目立ち大量失点で2連敗。

そんな両者だがどちらも負けては強豪クラブとして洒落にならない。勝てば開幕早々ながら一つのターニングポイントになるだろう。

そしてここにきてレアルマドリーのカゼミロがマンチェスターユナイテッドと合意に近づいていると報じられている。ひょっとするとこのダービー戦がカゼミロのデビュー戦となるかもしれない。キックオフは8月23日(火)早朝4:00時(JST)

アタランタvsミラン

セリエAでもいきなりの好カード。昨シーズン不調だったが新シーズンで心機一転したアタランタと昨シーズン王者のミランの対戦。

アタランタは前節サパタを起点にアタランタらしいアグレッシブなスタイルで果敢にサンプドリアの守備陣を脅かす。ただ、パロミノがドーピングの検査で陽性反応がでたことによる長期出場停止というネガティブなニュースがあり、センターバックに少し問題は残る。

しかし新加入のルックマンはセリエAデビュー戦初ゴールで良いスタートを切った。ルックマンといい昨シーズンサッスオーロから加入したボガといい、個人で切り崩せる選手はライバルクラブにとって嫌な存在と言えるだろう。今節ではサパタのところでボールが収まるかどうかで勝負の明暗を大きく分けることになるだろう。

一方、ミランは前節から早速新加入のオリギ、デケテラーレ、ポベガを試す展開に。しかしながら昨シーズン不調だったレビッチとブラヒム・ディアスが主役となり初戦を勝利に導く。今シーズンクラブのスタメン争いは激化していくに違いない。キックオフは8月22日(月)早朝3時45分。

アトレティコ・マドリーvsビジャレアル

アトレティコ・マドリーは前節ショートカウンターからフェリックス→モラタというラインで2ゴールを奪う。最後は途中出場のグリーズマンがダメ押し3点目でヘタフェを圧倒した。

この試合でも特にジョアン・フェリックスは3得点を全てアシストするなど、ファイナルサードでの質の違いが際立った。昨シーズンは下位クラブに勝ち点を逃すことが多かったが、クラブとしての完成度も上がり、今季はレアル、バルサと並び優勝争いが期待される。

対するは昨シーズン、マニータを連発するなど圧倒的な攻撃力を誇っていたビジャレアル。前節バエナのゴラッソ含む2得点とピノの個人技から生まれたゴールで快勝を収めた。

前線にタレントを揃えるビジャレアルは堅守のアトレティコを前に持ち前の攻撃力を発揮できるか。キックオフは8月22日(月)早朝2時30分。

ソシエダvsバルセロナ

前節、メリーノから素晴らしいパスを貰った久保が冷静にボレーでゴールに流し込み、これが決勝点となって初戦で勝利を収めることができたソシエダ。ボールを保持して後ろから組み立てていくサッカーを得意とするが、新加入のモハメド=アリ・チョー、久保により攻撃面に磨きがかかるか期待だ。

そんなソシエダは今節、大型補強をしたバルセロナと対峙。そのバルセロナは新戦力が整い、シーズン開幕で良いスタートを切りたかったものの、ラージョの堅い守備をこじ開けることができなかった。新加入選手が多いだけに細かい連携の部分を刷り合わせる必要といったところか。キックオフは8月22日(早朝5時)早朝2時30分。