Jリーグは11月12日、10月度の「2021明治安田生命Jリーグ KONAMI月間MVP」を発表し、J1からはヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ(37)が初めて選ばれました。
イニエスタ選手は10月の3試合全てに出場し、3ゴール1アシストをマーク。
今回の記事ではイニエスタ選手の10月の活躍を振り返ります。
10月最初の試合は10月2日にノエビアスタジアム神戸で行われた浦和戦。来季のACL出場権を争う2チームによる直接対決となりました。
試合は神戸が大迫選手が先制ゴールを決めると、前半21分イニエスタ選手のFKから追加点が生まれる。
イニエスタ選手が直接ゴールを狙ったボールは壁に当たりゴールに吸い込まれ試合は2−0に。34分には相手陣内でボールを奪った神戸がボールを繋ぎ、最後はペナルティアーク付近からダイレクトでシュートを放ったイニエスタ選手のボールが相手DFにリフレクトし追加点。
前半だけで3−0のリードを奪って折り返す。
試合はその後点の奪い合いとなり5−1で神戸が勝利を収めた。イニエスタ選手は75分までプレーし重要な一戦で2ゴール1アシストの結果を残した。神戸としてはACL出場権獲得に向け大きな1勝となりました。
10月の2試合目となったのはホームアビスパ福岡戦。
前節の勝利の勢いのまま先制点を狙いたいところだったが福岡の好守もあり、前半をスコアレスで折り返す。
後半も80分を過ぎても試合は動かず、スコアレスドローも見えてきた86分均衡が破れる。左サイドからのクロスにドウグラス選手が頭で合わせ神戸が先制。神戸はこの1点を守り切り勝利を収めました。
イニエスタ選手は85分までプレー随所に印象的なプレーを見せました。
10月最後の試合となったのはアウェイ名古屋戦。
この試合も浦和戦同様ACL出場権をかけたシックスポインターとなりました。
試合は名古屋が試合開始6分に前田選手のゴールで先制。
さらに14分にもシュヴィルツォクのゴールで名古屋の追加点が決まり、2−0と名古屋がリードを広げ、前半を終了。
2点のビハインドを背負った神戸は59分にセットプレーからゴールを奪う。コーナーキックから武藤選手がこぼれ球を押し込み、1点を返す。
さらに神戸はエリア内で武藤選手が倒されPKを獲得。これをイニエスタ選手が冷静に決め、試合は振り出しに。
2−2のまま試合は終了を迎え、引き分けとなりました。
神戸はACL出場権獲得に向け重要な試合となった10月の3試合を2勝1敗で乗り切った。
イニエスタ選手は10月に行われたJリーグの3試合に全てスタメン出場。
3ゴール1アシストの活躍を見せ、ACL出場権獲得に大きく近づきました。
今回初めてのJ月間MVP獲得となったわけですが、ここまでの道のりは簡単ではありませんでした。特に今年は怪我で満足にプレーできずませんでした。昨年12月7日に右大腿部の腱を断裂するけがを負い、復帰まで多くの時間を費やしました。さらに復帰後もフラストレーションが溜まる試合も経験し、その中でこの10月の活躍。今シーズン、さらには来シーズンの更なる日本での活躍に期待がかかります。