今週も週明けからビッグマッチが重なっている。サッカーファンからするとありがた迷惑な話だ。くれぐれも深夜、早朝のサッカー観戦による寝不足には注意していただきたい。

ではミッドウィークのビッグマッチを紹介していく。

ナポリvsローマ(セリエA)


まずはナポリvsローマだ。両者ともに見どころ満点。まずはローマ。リーグ戦怒涛の11試合負けなしと絶好調だ。気づけばアタランタ、ラツィオを離し5位でCL圏内に近づいている。一つ前を走るユベントスは4位で現時点でローマとの勝点差は6に。しかし今節、ユベントスはボローニャ相手に厳しい戦いを強いられ痛いドローで終わってしまった。

ローマがこの試合に勝てば勝点差が3に縮まり、4位のユベントスに圧力をかけられる。今回のナポリ戦の後は前回王者のインテルが待ち構えているため何としてでも勝利し、次節に向けて弾みを付けたいところだ。

一方でナポリは前回フィオレンティーナ戦で2-3で敗れたことで3位に転落してしまった。ナポリの指揮官スパレッティも「スクデットを狙っている」とほのめかしていただけに、残念な結果になってしまっただろう。

だからこそ今回のローマ戦で勝利しないとさらに首位のミラノ勢と差を離してしまうことになる。

直近の勝負で言うとローマは昨シーズンからナポリに勝利できていない。ナポリに勝利したのは18-19シーズンの後半戦以来となっている。

キックオフ:4月19日2:00

インテルvsミラン(コッパ・イタリア)


今シーズン最後となるミラノダービー。昨シーズンはコッパイタリアでインテルが後半97分にエリクセンが劇的弾を決めて決勝進出を果たした。この勝利による影響はコッパに留まらなかった。

当時ミランは首位だったが、この対決に負けてしまったことでリーグ戦も失速し、結果として20-21シーズンのスクデットをインテルに譲ることになったのだ。

現在ミランは首位だが、この一戦がいかに大事なものかは本人たちが一番良く理解しているだろう。そんなミランはイブラヒモビッチが怪我が治らず欠場が決まっている。

一方でインテルはコッパの優勝もそうだが2年連続のスクデットを目指すという意味でもここでミランを落としておきたいだろう。

心臓ともいえるブロゾビッチも怪我から復帰しているということで、ミランは相変わらず彼に手を焼くことになるだろう。他にもインテルは怪我人が全くいない上にリーグ戦でも調子を取り戻してきていることから万全な状態と言える。

因みにだが、ダービー前に両スタンドで広げられる名物巨大コレオグラフィも見ものである。

キックオフ:4月20日4:00

リヴァプールvsマンチェスターユナイテッド(プレミアリーグ)


昔から成功を収めてきた2チームによるナショナルダービー(イングリッシュダービー)だ。イングランドサッカーの歴史を知る人からすれば最も高貴な1戦と言えるかもしれない。

リバプールはマンチェスターユナイテッドが相手ということもあり、ベンフィカ→シティ→ベンフィカ→シティと大会だらけで唯一ベンフィカの2ndlegでターンオーバーできたものの、強豪との連戦続きで疲労も見られるだろう。

現にFAカップのシティ戦ではシティもそうだったがリバプールも選手に疲れが見られ明らかにプレミアリーグでのシティ戦と比べて強度が落ちていた印象だった。

一方ユナイテッドは勝ったり負けたりを繰り返して、なかなか順調に勝ち点を積み重ねていけない状況が続いている。しかしエースのロナウドが前回のノリッジ戦でハットトリックを決め、打ち合いを制したことで、チームの雰囲気は良いだろう。

来シーズンのCL権を獲得するためにも、また歴史あるクラブとしての誇りのためにも世紀をまたぐライバルには絶対に負けられないだろう。

キックオフ:4月20日4:00

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