サッカーにおいて最前線でプレーするポジションであるFW。サッカーの歴史において数多くの点取屋がプレーしたポジションである。ブラジルのペレやロナウド、アルゼンチンのマラドーナ、スペインのラウール、ドイツのクローゼなど数多くの名選手たちがプレーしてきた。

今回はそんな「FW」というポジションについて現役選手の中からベスト10を選出し発表する。


10位 グリーズマン

今シーズンから古巣であるアトレティコ・マドリードでプレーするグリーズマンは、2009年にレアル・ソシエダで頭角を現し、2014年にアトレティコ・マドリードへの移籍を果たす。

シメオネの元でプレーした彼は大柄ではないものの、相手との駆け引きやシュート技術で得点を重ねるプレーに磨きをかけ、チームをCL準優勝にまで導くなど成績を残した。フランス代表としても2018年にロシアW杯優勝を果たしている。ここまで公式戦通算553試合の出場で220得点をあげている。


9位 ロメル・ルカク

2009年にベルギーのアンデルレヒトでデビューした彼は09-10シーズン、リーグ史上最年少で得点王となった。その活躍により欧州トップクラブへの移籍を果たし、プレミアリーグのチェルシーが彼を獲得する。大柄な体格を生かしたプレースタイルのルカク選手は、その後マンチェスターUやインテルなどでプレーし、今シーズンからチェルシーに復帰。リーグ首位を走るチームを支えている。ここまで公式戦通算509試合に出場し、252ゴールを記録している。


8位 アーリング・ハーランド

2000年生まれの彼はノルウェーで幼少期を過ごし、ノルウェーのブリンFKのアカデミーでプレーした。その後15歳で2016年にトップチームデビュー。2017年には国内の強豪クラブモルデに移籍。10代ながら才能を見せ、2019年にオーストリアの強豪ザルツブルクに加入。得点を量産した。CLでは特に印象的な活躍を見せ、リバプールやナポリと同居するグループステージで突破まであと一歩のところまで善戦し、その原動力となった。その活躍が認められ、ドルトムントへの移籍を果たす。シュート精度の高さと一瞬の動き出しから得点を量産し、ここまで公式戦153試合109ゴールをあげている。


7位 ハリー・ケイン

2004年、当時11歳でトッテナムのユースチームに入団した彼は09−10シーズンにトップチームに昇格したもののイングランド国内でローン移籍を繰り返していた。2014年にトッテナムに復帰するとその後スタメンに定着し、並外れた決定力を武器に得点を量産。チームを上位に押し上げ、ホワイト・ハート・レーンのアイドルとなる。その後プレミアリーグ得点王を3度獲得するなど能力を発揮。イングランド代表のキャプテンを務めるなど代表でも活躍を見せている。ここまで公式戦通算401試合出場で237ゴールとなっている。


6位 カリム・ベンゼマ

2005年にフランスのリヨンでデビューしたベンゼマは徐々にチームの主力となり、欧州トップクラブから注目を集める。2009年7月にレアル・マドリードへの移籍が決定する。レギュラーの座を勝ち取った彼は10年以上その地位を守り、現在もアンチェロッティのファーストチョイスとしてプレーする。大柄ながらテクニックもあり必要であれば中盤まで下がってプレーすることもできる彼はこれまで公式戦通算727試合に出場し、360ゴールを記録している。


5位 ルイス・スアレス

2005年にウルグアイのナシオナルでデビューしたスアレスはオランダに渡り、フローニンゲンでプレー。活躍を続け、2007年にはアヤックスへ移籍。アヤックスでは得点王になるなど活躍を見せ、2011年にプレミアリーグのリバプールに移籍。13−14シーズンにはチェルシーとの優勝争いに敗れチームは2位となったものの、31ゴールを記録し得点王となった。その後FCバルセロナに移籍を果たした彼はメッシらとプレーし、ラ・リーガやCLのタイトル獲得に貢献。昨シーズンからプレーするアトレティコ・マドリードでもラ・リーガ優勝に貢献するなど活躍を続ける。ウルグアイ代表としても2010年にはW杯ベスト4進出やコパアメリカ優勝などエースとして活躍している。並外れた得点感覚とシュート技術を武器にここまで公式戦通算684試合出場で439ゴールを決めている。


4位 キリアン・ムバッペ

1998年生まれのムバッペは、アンリなどを排出したクレールフォンテーヌ国立フットボール養成所(INF)に入学。その後2013年からモナコのユースチームに所属し、2015年にプロデビュー。圧倒的なスピードを武器にその名を世界中に知らしめる。2017年にはパリ・サンジェルマンへ移籍。得点王などのタイトルを獲得するなど能力の高さを見せつける。さらにフランス代表としても2018年のW杯優勝に大きく貢献するなど世界的な選手としての地位を確立する。ここまでの通算成績は231試合に出場し、159ゴールとなっている。


3位 ロベルト・レバンドフスキ

ポーランドでプロデビューを果たし、2010年には当時ドルトムントの監督を務めていたクロップの目に留まり、ドイツに活躍の場を移す。移籍当初は限定的な出場機会だったものの徐々に出場機会を得てエースに成長。レアル・マドリード相手に1試合で4得点を挙げるなど世界的なストライカーとなり、チームもブンデスリーガを制するなど、サッカー選手として大きく貢献した。その後国内のライバル、バイエルン・ミュンヘンに移籍。絶対的エースとしてプレーし、CLやブンデスリーガタイトル獲得する。個人としてもブンデスリーガ得点王のタイトルを何度も獲得している。長身と柔らかいボールタッチを生かしたポストプレーと決定力で得点を量産する彼は、これまで公式戦通算657試合に出場し470ゴールを記録している。


2位 C・ロナウド

1985年にポルトガルのマディラ島に生まれたロナウドは、貧しい家庭に生まれるもサッカーに明け暮れ、2002年に17歳でスポルティングでデビューを果たす。スポルティングでの活躍は当時マンチェスターUの監督だったファーガソン監督の目にとまり、マンチェスターU移籍を果たす。CL優勝やプレミアリーグ優勝を勝ち取り世界的な選手となる。その後レアル・マドリードに移籍し、そこでもCLやラ・リーガのタイトルを獲得。異常な得点ペースを見せつけメッシとの得点王争いが毎年展開された。その後はユベントス移籍を経てマンチェスターUに復帰を果たしている。代表でも2016年にユーロを制している。これまで公式戦895試合に出場し、674ゴールを挙げている。


1位 リオネル・メッシ

アルゼンチンのロサリオに生まれたメッシはニューウェルスに加入。圧倒的な才能を見せつけた彼は成長ホルモンの分泌異常の症状を抱えていたが、その治療をFCバルセロナが契約を引き換えに買って出る。その後ファンハールの元でトップチームデビューを果たし、2008年に就任したペップのチームではエースとして活躍し、得点を量産することになる。CLやラ・リーガのタイトルを何度も獲得。得点王にも何度も輝き、ロナウドと毎年バロンドールを争った。今シーズンからはバルセロナと別れを告げ、パリサンジェルマンでの新たなキャリアをスタートさせた。これまでにメッシは778試合に出場し672ゴールを挙げている。

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