守備的ミッドフィルダーは決して華やかなポジションでもない。ゴールを量産することもなければドリブルで仕掛ける役割でもない。オシム元監督の言葉を借りるなら水を運ぶ選手。

このポジションではフィールドを駆け回れるだけのスタミナ、ボールを刈り取る能力が一般的には求められ、故に「潰し屋」と呼ばれる選手が多い。

今回は前回同様、守備的ミッドフィルダーのみでベスト11を組んでみた。

GK

セルヒオ・ブスケツ

バルセロナの若手を引っ張るリーダーのうちの一人。相手のプレスを予測し冷静にマークを外す。彼をキーパーにしておけば、そう簡単にボールを奪われることもないだろうし、GKも加えたビルドアップが本当に楽になるだろう。

そんなことより、ブスケツをキーパーに起用した理由は紛れもない。父親のカルレス・ブスケツはバルセロナのゴールキーパーだったからだ。

CB

ロドリゴ・エルナンデス(ロドリ)

CBも顔負けの1m91cmという身長を誇るロドリ。19-20シーズンにはCBで出場したこともあり、それだけボール奪取能力、守備のセンスが高い。ミドルシュートの精度も優れているため、後ろからどんどん狙っていただきたい。

デクラン・ライス

今プレミアリーグで一番と言っていいほどの注目株だ。所属しているウェスト・ハムも非売品として扱っているが、選手の契約が2024年で切れており契約更新も滞っているため来季以降ビッグディールで強豪クラブへの移籍は確実だろう。

デビューした当時はセンターバックでプレーしていたため、CBでも難なくこなしてくれるだろう。

RSB

ファビーニョ

今ではクロップの元、アンカーを務めているがリバプールに来る前はサイドバックをメインとしていたという至極真っ当な理由でRSBに選出。

LSB

サンドロ・トナーリ

今シーズン最も躍進したボランチと言っても良いかもしれない。スプリント力、フィジカル共に優れており、チームメイトのテオエルナンデスが前線に上がった時によくLSBのカバーに入ることからこのポジションで起用。

アンカー

エンゴロ・カンテ

4-1-4-1の最大の弱点といえばアンカーの両脇だ。しかしこの男をアンカーに配置しておけば何とかなるという楽観すぎる考えでカンテを選出。スタミナだけで言うとこの中でも群を抜いているかもしれない。

IH

ブロゾビッチ

インテルの心臓と言ってもいいブロゾビッチ。そんな彼にはとんでもない逸話が…。クロアチアで同じチームメイトだったロヴレンは「ワールドカップの決勝前日に2kgのサラミ、2個のクロワッサンにコーラをがぶ飲みして次の日の試合で何の問題も無く15km走った」と語っている。

ケシエ

今季(22-23)からバルセロナに加わったケシエ。体格に恵まれており強靭なフィジカルを持ち合わせているが、それといって大したフィジカルトレーニングはおこなっていないためナチュラルで体が強い。

バルセロナではチャビ監督の元ピボーテかインテリオールのどちらで使われるのか分からないが、transfermarktでは既にインテリオールとして登録されている。

RMF

デニス・ザカリア

ヴラホヴィッチと共にユベントスにやってきたザカリア。1m90cmと長身で足も速い。足元の技術もみかけによらず正確でなかなかに魅力的なプロファイルだ。デカイ、ハヤイ、ウマイをサイドに置いておけば基本何とかなるだろう。

LMF

ヨシュア・キミッヒ

DMFながらサイドバックとセンターバックもこなせるというキミッヒ。サッカーの理解力が高く、それを攻守共に活かせられる万能選手だ。守備面において優れた選手ではあるが、キックの精度も高く常に侮れない存在だ。

FW

ウィルフレッド・エンディディ

身長1m87cmで空中戦での強さもあり、豪快なシュートも持ち味のエンディディはもうDMFの中では一番フォワード適正が高いのではないだろうか。ヘンク時代、クラブ・ブルッヘ戦で放ったボレーは驚異の時速111km。

攻撃面ばかり褒めているが、レスターに所属しているエンディディは元レスターのカンテよりもどちらかというと守備傾向が強い。

感想お待ちしております

いかがだったでしょうか。この記事を読まれた方で「この選手は入れるべきでしょ!」「私だったらこの選手を選ぶ!」「この選手は絶対違うだろ!」などがあれば、ぜひTwitterにコメントをください!