従来のセンターバックではディフェンス能力に長けていれば高い評価が得られていたが、近年のフットボールではセンターバックにも、オフェンス時の能力が求められる。

特にロングフィードの正確性や、ビルドアップ時の間を通すパス、それに加えてゴールも決められるCBであればいっそのこと、相手にとっての脅威となり得る。

今回は、バラエティ豊かなセンターバックだけでベスト11を組んでみた。前回の「ゴールキーパーだけでベスト11」では4-2-3-1のフォーメーションを採用したが、今回のフォーメーションは4-4-2とする。

GK 

長谷部誠

GKは我らが日本代表の元キャプテン、長年ドイツでプレーする長谷部誠を選択。

守備的MFとしてプレーする機会が多い長谷部だったが、現在所属するフランクフルトではCBとしてプレーしているため今回の選出に至った。

そして何を隠そう、長谷部はヴォルフスブルク時代にチームが交代枠を使い切った状態でGKが退場し急遽GKを務めた経験もある。長谷部ならパラドン(ビッグセーブ)を見せてくれるだろう。

CB

フィルジル・ファン・ダイク

CBのチームでCBを務めるのは世界最高のCBと呼び声高いファン・ダイクを選出。屈強なフィジカルとスピードはCBの中でも随一。彼を前にしたFWは為す術なく止められる。

フィード能力もピカイチである。

ハリー・マグワイア

ファン・ダイクとペアを組むのはユナイテッドのハリー・マグワイア。選出の理由は彼がユナイテッドに加入した際、当時CBの移籍金記録だったファン・ダイクを抜き、CBとして世界最高額となる8000万ポンド(約131億円)を記録したため。

ユナイテッドに加入以来、期待されたパフォーマンスは発揮できていないが、CBとして最高額となる移籍金を記録したため今回の選出となった。

新旧CB移籍金最高額コンビの双璧を崩すことはできないだろう。

LSB 

ピエロ・インカピエ

2021年8月にアルゼンチンのCAタジェレスからレバークーゼンに移籍し、欧州上陸を果たしたインカピエはLSBに選出。LSBとしてもプレーできるユーティリティ性を20歳ながら備えており、今後のさらなる成長が見込める選手である。

RSB 

ロナルド・アラウホ

RSBを務めるのはバルサのアラウホ。先日2026年までの契約延長が発表された彼はスピードが武器で本職はCBだがSBとしてのプレーも卒なくこなす。クラシコではヴィニシウス対策としてRSBとして出場し4−0の勝利に貢献した。

ウルグアイ代表ではRSBをメインとしているためこのポジションに選出するのは反則かもしれないがそこは目を瞑っていただきたい。

DMF

ダビド・アラバ

21−22シーズンにマドリーに加入したアラバはDMFの1人に選出。マドリーでは今シーズンCBとしてプレーし、バイエルン時代は主に左サイドバックとしてプレーしたアラバだが、ハインケスによってSBにコンバートされるまでは主にMFとしてプレーしていた。

ペップがバイエルンの監督を務めた際は「アラバロール」と呼ばれる偽SBとしての役割を完璧にこなすなど高い戦術理解を見せるアラバがこのチームのボランチとして高いクオリティのサッカーを実現させてくれるだろう。

DMF

マルキーニョス

ブラジル代表のCBとして世界トップレベルのプレーを見せるマルキーニョスは高い戦術理解を備えており、今シーズンはPSGでCBとしてプレーしたものの、CL決勝にまで勝ち進むなどしたトゥヘル政権ではボランチとして中盤を支えた。

鉄壁のMF2人の後ろにファンダイクとマグワイアが更に待ち構えているとなると相手の攻撃陣に同情してしまう。

RMF

冨安健洋

RMFにはアーセナルの冨安を選出。本職はCBながら、アーセナルではRSBとして昨年の8月に加入して以来、高いパフォーマンスを発揮している。監督のアルテタも冨安を高く評価しており、LSBとしても起用することもある。

冨安は攻撃面でもアーセナルで貢献しており、RMとしても安定したパフォーマンスを見せてくれるだろう。逆足の精度も高いのもRMFで起用する理由になる。

GKの長谷部からのアツい視線がプレッシャーにならないかは心配だが大丈夫だろう。

LMF 

カリドゥ・クリバリ

LMFを務めるのはナポリの守備陣の要であるクリバリ。守備力はもちろん、圧倒的なフィジカルとスピードに優れたクリバリであれば、サイドを制圧する運動量とスプリントを見せ、ゴール前でクロスボールに飛び込めばマークするサイドバックは彼に競り勝つことはできないだろう。

RMFの冨安からのクロスに後ほど紹介するST二人とLMFのクリバリがペナルティエリアで待っていると考えると空中戦では負けなしだ。

FW 

セルヒオ・ラモス

FWの1人目はセルヒオ・ラモス。闘争心溢れるプレーを見せる世界最高峰のCBである彼はSTとしての勝負強さを兼ね備えているに違いない。DFながら通算100ゴール以上を記録している彼は19−20シーズンにはラ・リーガで11ゴールを記録するなどCBとは思えないゴール数を記録している。

主にセットプレーから競り勝ち、ヘディングからゴールすることが多いが、FKのキッカーを務めることもあり、キックの精度も高いため、STとしてプレーした場合、ヘディング以外でのゴールも量産する可能性を秘めている。

前線にいることから、いつにもましてアグレッシブなプレスをかけそうだ。ただしファールは控えるように。

ジェラール・ピケ

セルヒオ・ラモスと2トップを形成するのはバルセロナのピケ。バルサの選手らしく、足元の技術に優れており、ドリブルやシュートの技術が高い。CBとしてプレーする際はコーナーキックの際にゴール前で競り勝ち、得点を記録することもあり、競り合いの強さもある。

バルサがビハインドの際はゴール前で得点を狙うこともしばしば。

スペイン代表のCBタッグがこんな形で見られるとは…!

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