アディダスの2022年第一四半期の売上高は53億200万ユーロで、前年同期の52億6800万ユーロから0.6%増となった。しかし売上高は維持しているものの、利益は5億5400万ユーロから4億9000万ユーロに11.5%急落した。

このマイナス成長の原因は、アジア市場、特に中国にある。現にアディダスのビジネスは、中国で34.6%、アジア太平洋地域で15.7%急落している。中国では、2021年に14億200万ユーロだった売上高が10億400万ユーロに減少しているが、これはコロナウイルス感染者の増加により同国政府が規制を復活させた結果、多くの店舗が閉店に追い込まれたことが原因だ。

これらの地域における影響力は低下したものの、その他の市場に関しては特に目立った減少などはなく、2021年第一四半期に記録した数字をさらに向上させている。欧州・中東・アフリカ(Emea)地域の場合、売上高は11億5700万ユーロから14億200万ユーロへと12.8%増加した。北米地域も好調で、売上高は9.1%増の13億300万ユーロとなっている。

部門で言えば、サッカー部門やアウトドア部門が成長を見せた。また、ランニング部門も『UltraBoost 22』や『adiStar』などのコレクション販売により、増収となっている。

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