21-22年プレミアリーグの第17節でレスターとトッテナムが対戦した。2-1でレスターが勝利を握っていたところ、途中出場したベルフワインが90+5分、90+7分とロスタイムで2点を獲得し、逆転に成功した。

このような劇的な逆転試合を目にすると、歴史に残る試合をいくつか思い出すのではないだろうか。今回の記事ではロスタイムでゴールを決め、試合の行方を変えた試合を6つご紹介しよう。

マンチェスターU対バイエルン CL決勝1999年

6分:0-1 バスラ―
90+01分:1-1 シェリンガム
90+03分:2-1 スールシャール

カンプノウで開催された1999年のチャンピオンズリーグ決勝戦は開始早々バイエルンの先制弾で始まった。そのまま後半ロスタイムに入ると、コーナーキックのこぼれ球から同点弾、そしてまたしてもコーナーキックから逆転弾が決まり、CL優勝に輝いた。

チェルシー対バルセロナ CL準決勝2009年

9分:1-0 エッシェン
90+03分:1-1 イニエスタ

2009年のCL準決勝、2ndレグ。カンプノウでは0-0だったため、スタンフォードブリッジで決勝進出を争う状況となった。開始9分にエッシェンのスーパーゴールで先制を許すバルセロナは、なかなか特有のトータルフットボールを展開できなかったが、後半のロスタイム3分に「イニエスタッソ」が決まり、ローマでの決勝戦へと駒を進めることができた。

マンチェスターC対QPR プレミアリーグ最終節2012年

39分:1-0 サバレタ
48分:1-1 シセ
66分:1-2 マッキー
90+02分:2-2 ジェコ
90+04分:3-2 アグエロ

マンチェスター・シティの初プレミアリーグタイトルがかかった2011-2012シーズン最終節。1-2とリードを許したシティは後半ロスタイムにジェコとアグエロのゴールで逆転に成功し、悲願のプレミアリーグ優勝を果たした。

レアル・マドリード対アトレティコ・マドリード CL決勝2014年

36分:0-1 ゴディン
90+03分:1-1 ラモス
110分:2-1 ベイル
118分:3-1 マルセロ
120分:4-1 ロナウド

マドリードダービーとなった、2014年リスボンでのチャンピオンズリーグ決勝戦。12年ぶりの優勝をかけたレアルと初優勝をかけたアトレティコの試合は、ゴディンの先制弾で始まった。このまま逃げ切るかと思われた試合は後半ロスタイム3分にコーナーキックからラモスがヘッドであわせて同点。その後延長戦では追加点を3点も決め、念願の「La Décima」を獲得した。

バルセロナ対パリSG CLベスト16 2017年

3分:1-0 スアレス
40分:2-0 クルザワ(OG)
50分:3-0 メッシ
62分:3-1 カバーニ
88分:4-1 ネイマール
90+01分:5-1 ネイマール
90+05分:6-1 セルジ・ロベルト

1stレグを4-0で落としたバルセロナは2ndレグを5点差で勝つ必要があった。3-0と勢いよく得点を積み重ねたバルセロナだったが、カバーニのゴールで後3得点必要な状況の中となった。それでもネイマールの大活躍もあり、最後はセルジ・ロベルトのゴールで次のラウンドへと勝ち進んだ。バルサファンにとっては忘れられない試合となった。

レアル・マドリード対マンチェスターC  CL準決勝 2022年

1stleg

2分:1-0 デブライネ
11分:2-0 ジェズス
33分:2-1 ベンゼマ
53分:3-1 フォーデン
55分:3-2 ヴィニシウス
74分:4-2 ベルナルド・シウバ
82分:4-3 ベンゼマ

2ndleg

73分:0-1 マフレズ
90分:1-1 ロドリゴ
91分:2-1 ロドリゴ
95分:3-1 ベンゼマ

2戦合計6-5

エティハドスタジアムで行われた1stlegは、激しい撃ち合いの末マンチェスター・シティが4-3で勝利。レアル・マドリードが決勝へ進出するにはベルナベウでの2ndlegで2点差以上での勝利が必須だった。

しかし、こう着状態のまま迎えた後半28分、シティのマフレズが先制ゴールを決め、レアルは一気に窮地に立たされる。

それでも諦めないレアル・マドリードは、後半45分と後半46分に途中出場のロドリゴが立て続けにゴールを決め、2戦合計で同点に。そのまま延長に入るかと思われたアディショナルタイム5分にベンゼマがPKを決め、見事な逆転勝利を収めた。