ACミラン

合意の報道から2ヶ月、レッドバード・キャピタルは12億ユーロでACミランの新オーナーになるための手続きを完了させた。現在のオーナーである米国ファンドのエリオット・マネジメントは、少数株主として残るという。

ACミランは数日前に発表した声明の中で、MLBのニューヨーク・ヤンキースのオーナーであるヤンキー・グローバル・エンタープライズ(YGE)が株主として参入したことも認めている。

なお、ミランは正式に発表していないが、これに関連して、バスケットボール選手であるレブロン・ジェームズもメインストリートアドバイザーファンドを通じて、参入する予定だという。

このように、レッドバード・キャピタルは、スポーツ業界の戦略的パートナーを加え、欧州サッカー界で成長を見せる。レッドバード・キャピタルは、リーグ1のトゥールーズFCを所有している他、リバプールの株式10%も保有している。

レッドバードの創業者でマネージング・パートナーのジェリー・カルディナーレ氏は、「ミランが欧州、そして世界のサッカー界の頂点に立ち続けるという目標を達成するために、グローバルなスポーツとメディアのネットワーク、データ収集と分析における専門知識、スタジアムと施設開発における実績を確実に活用します」と述べている。

21-22年には11年ぶりのリーグ優勝を成し遂げたACミラン。今シーズンはここまで2勝2分とまずまずのスタートを切っている。

次節は同じ都市、同じ本拠地で戦うインテルとの「ミラノダービー」だ。ミランのホームとして扱われる一戦では、果たしてどちらが勝利するのか。