オフサイド

レフェリングで大事なのはいかにプレーを中断させないか、そしていかにミスジャッジを防ぐか。ただし人間である以上ジャッジの正確さには限界がある。それも含めてサッカーだ。

しかし9月7日から開幕した22-23チャンピオンズリーグでは今年のカタールW杯にも採用予定のオフサイド半自動検知システムが実装される。実は、この機能はUEFAスーパーカップ(レアルマドリーvsフランクフルト)でも実装されており、完璧に機能していたと評価を受けている。

このシステムではスタジアム内に29のカメラが設置されており、ピッチ内の選手1人1人の位置を人間の目では判断できないほどの差も検知できるようになっている。

またボール内にもセンサーが内臓されており、これはオフサイドのトリガーとなり得るパスなどのデータをカメラに送ることで繊細なオフサイドジャッジを処理する。ただしオフサイドのルール自体は最終的に機械ではなく、審判によって下されないといけないというルールがあるため、最終的なジャッジは審判が行う。

というのも例えば、ボールホルダーがパスを出したときにそのパスが相手に当たり、味方に渡ったときにボールに触れた相手が故意だったかどうかなど位置だけでは判断できないオフサイドもある。

またシュートを放った時にキーパーのシュートブロックの視界を遮り、そのときにいたポジションによってオフサイドかどうかというケースもあるからだ。