レアルマドリー

22-23チャンピオンズリーグ、グループEは昨シーズンのCL王者であるレアルマドリー(スペイン)とライプツィヒ(ドイツ)、シャフタール(ウクライナ)、セルティック(スコットランド)というグループになった。

各クラブの状況や注目選手を振り返っていこう。グループA~Eはこちら。

レアルマドリー

昨シーズン強豪クラブをなぎ倒し14度目のCL王者となったレアルマドリー。移籍市場がオープンしてから早々にリュディガー、チュアメニが加入しムバッペを取り損ねたマドリーが代わりに誰を補強するのか、気になるところではあったが、結局この二人の獲得にとどまった。

アンチェロッティがまるでバミューダ・トライアングルだと表現したクロース、カゼミーロ、モドリッチのKCMは長年覇権を握っていたが、カゼミーロがマンチェスターユナイテッドに移籍してしまったことで昨シーズンでラストとなってしまった。

移籍市場が閉まるギリギリでの放出になったが、これはマドリーのフロントやアンチェロッティがカゼミーロの後釜として遜色なくチュアメニが通用すると見定めたからかもしれない。いざというときはアラバもアンカーで起用できるため、チュアメニに対しては程よい責任感を負わせつつ更なる成長を促せるといったところか。

ライプツィヒ

21世紀に入ってから急成長したことでも知られるライプツィヒだが成功の理由は、ザルツブルクなどを含めたマルチオーナーシップ。レッドブルグループは、ザルツブルクで育った優秀な選手を他クラブに売却することもあるが、もう一つのルートとして姉妹クラブのような関係であるライプツィヒに直接移籍させることが多い。

現在在籍している選手で言えば、注目株のショボスライ、アマドゥ・ハイダラやライマーはザルツブルクから同じくレッドブルグループのリーフェリングに渡り、その後ライプツィヒでプレーしている。シュラーガーもザルツブルク出身で一度ヴォルフスブルクに渡ったが、またレッドブルの傘の下でプレーすることとなっている。

今シーズンではないが、来シーズンからは現在ザルツブルクに所属する、ネクスト・ハーランドとも称されるベンヤミン・シェシュコが加入することが決定している。

シャフタール・ドネツク

ロシア・ウクライナ戦争により、ドネツクは今シーズンのCLをポーランドのワルシャワを本拠地として戦わないといけない。また同じ理由で、キャリアが短いながらも敏腕監督として知られるデ・ゼルビも契約を解除してクラブを去っている。同様に選手の退団も目立ち、複雑な状況となっている。

過去にはレアルマドリーに対して2連続でジャイアントキリングを起こしたこともあるため、今回もひょっとすると起こるかもしれない。

セルティック

前田、古橋、旗手、井手口を擁するセルティック。5年ぶりとなるCL本戦出場だ。スコティッシュ・プレミアシップでは無類の強さを見せるが、欧州のビッグクラブ相手とどこまで戦えるか。また06-07シーズンのセルティックvsマンチェスターユナイテッドのように日本人選手がヒーローとなれるか楽しみだ。

ちなみにスコティッシュプレミアシップでは優勝チームがプレーオフに上がり予選を勝ち抜いてようやくCLの本戦に出られるわけだが、セルティックとグループAのレンジャーズの成績次第では来シーズンの優勝チームはストレートインできるようになるという。