バルセロナは、スポティファイ・カンプノウの今シーズン最初の4試合(ラ・リーガ3試合、CL1試合)における観客動員数を発表したが、コロナウイルス流行前と比較して改善が見られた。特に注目すべきは、18-19年の同試合数(ラ・リーガ3試合、CL1試合)と比較して、スタジアムの収益が18%増加したことだろう。
※22-23年は、ラージョ戦、バジャドリー戦、プルゼニ戦(CL)、エルチェ戦。18-19年は、アラベス戦、ウエスカ戦、PSV戦(CL)、ジローナ戦。
CLに関しては、18-19年のPSV戦は73,642人であったが、22-23年のプルゼニ戦は77,411人と約9%の増加がみられた。対戦相手の戦力や注目度で言えばPSVの方が上であるにも関わらずだ。
22-23年のラ・リーガでは、3試合が8万人を超え、エルチェ戦では85,000人に達した。統計がとられた4試合のカンプノウの総観客数は32万7560人、平均観客数は81,890人となり、18-19年よりも19%増加している。
この点についてクラブは、「スポティファイ・カンプノウの観客動員数向上に焦点を当てた商業政策のおかげで、チケット価格の引き下げを伴った。それでもリーグ優勝を成し遂げた次のシーズンである上、メッシという絶対的存在もいて、(コロナウイルスがないという意味で)観光面においてもはるかに有利な状況だった18-19年と比較しても上回ることができたのは大きな事実」とクラブは指摘している。
また、「この方針の成功は、シーズンチケットを持たないソシオの来場を促進するという策に基づいている」と強調。
そして、「今シーズンの多くの試合において、クラブはこれらのソシオのために、近年しばしば見られる需要に応じて販売過程で価格が変動するシステムを取り入れず、人気のある固定価格のチケットをたくさん確保します」と発表した。
最後にクラブは、シーズンチケットホルダーの観客動員数が9%(1試合あたり3030人)向上し、18-19年開幕時と比較して、来場することも座席を他のファンに譲る(※)こともしなかったシーズンチケットホルダーを37%減少させたことを強調している。
(※)「Sient Lliure」と呼ばれるサービス。シーズンチケットを持っている会員で、ある試合を観戦できない時に、他のバルセロナサポーターに席を譲ることができる。(クラブ公式HPより)