欧州サッカーの移籍市場では、莫大な金額が動く。そしてこれらの選手を確保するのが、クラブのスポーツ・マネージメントの仕事である。契約満了の6カ月前に余裕をもって契約に臨むのが一般的だが、その際、選手は希望するチームと自由に交渉することができる。
契約更新を狙う選手たち
2022年1月1日付で、各プレーヤーは、オプションの交渉を開始した。しかし、現所属チームと更新契約を結ぶ可能性もあり、現在は何人かの有名な選手がそうである。筆頭はポール・ポグバで、彼には更新と移籍の両方の選択肢があり、代理人のミノ・ライオラ氏の言葉を借りれば、どちらの可能性もあるとのこと。ポグバは5500万ユーロ(約71億8500万円)の価値があると言われている。
ポグバと同様、ウスマン・デンベレにも残留と移籍の選択肢がある。デンベレは若くしてドルトムントからバルサに移籍したものの、怪我に悩まされる日々を送ってきた。移籍するにしても、はたまたシャビの指導のもとバルセロナでキャリアを継続するにしても大きな決断になる。 最後に、最も契約更新に近いと思われるのが、パウロ・ディバラである。同選手はすべてを手に入れたが、ユベントスの財政問題により、必然的に契約延長が遅れている。
移籍の可能性が高い選手
間違いなく、このリストの中で最も人気な選手は1億6千万ユーロ(約209億円)の価値があるキリアン・ムバッペだ。昨夏の移籍市場でPSGからレアル・マドリードに移籍の噂があったことを考えると、ほかの選択肢は多くない。2022年7月、ムバッペはレアル・マドリードの新しく改装されたサンティアゴ・ベルナベウ・スタジアムでのプレーが期待できるだろう。
アントニオ・リュディガーやガレス・ベイルといった選手たちは、それぞれのクラブを去る決意を固めているようだ。リュディガーの場合、チェルシーからの提示は不十分だった。そのため、他のクラブからのオファーを待っている状態と言われている。ベイルの場合は、もっと複雑である。もし、代表チームでワールドカップの出場権を獲得できなければ、32歳という年齢でサッカー界から引退する可能性もあるという。