先日、イギリスメディア『FourFourTwo』が世界の監督ランキングベスト50を発表した。2022年の戦績や能力が考慮されている。
今回はトップ10の監督を紹介していこう。
10位 ディエゴ・シメオネ(アトレティコ)
第10位はアトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ。今年の12月でアトレティコを率いて丸11年となる。シメオネが就任してからはラ・リーガ上位の常連になるなど一気にチームを強化した。4-4-2で堅い守備網を作り、罠にかけてから速攻に移るスタイルが特徴的だ。
20-21年にリーグ優勝を果たし、ディフェンディングチャンピオンとして挑んだ21-22年だったが、開幕からやや低空飛行が続く。最終的に3位には収まったものの、不本意なシーズンに終わった。
一方で22-23年はまずまずの戦いを見せている。しかし、チャンピオンズリーグでは現在グループ3位に沈むなどいまいちだ。
9位 ユリアン・ナーゲルスマン(バイエルン)
プロ選手としての経験は皆無だが、監督としては優秀だ。各年代で経験を積み、2016年にホッフェンハイムでトップチームの監督デビューを果たす。当時は28歳で、ブンデスリーガでは最年少記録だったという。
初年度は2月の就任だったが、怒涛の追い上げに成功。翌シーズンはクラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。
その後ライプツィヒを経て、2021年から王者バイエルン・ミュンヘンの監督を務める。初年度からブンデスリーガの連覇を途切れさすことなく、チャンピオンズリーグでもベスト8まで導いた。
22-23年はややリーグ戦で苦労しているものの、これからギアを上げていくことだろう。35歳の若き名将に注目だ。
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— Julian Nagelsmann (@J__Nagelsmann) September 13, 2022
8位 グレアム・ポッター(チェルシー)
今シーズン途中にチェルシーに引き抜かれて話題になったポッター。今シーズン最初は、三笘が所属するブライトンを率いて、チャンピオンズリーグ出場圏内をキープするなど躍進を見せた。
ブライトンは、ポッターが退任してからまだ勝利を収めておらず、いかに優れた監督であるかが分かる。ブライトンにとっては残念だが、ポッター本人からするとキャリアのステップアップだ。
対戦相手によって戦術を上手くいじることもできる柔軟な監督である。
7位 トーマス・トゥヘル(無所属)
ドルトムントやPSG、チェルシーといった強豪クラブを率いたことのある経験豊富なトゥヘル。多彩な戦術で相手に的を絞らせない。
ポッターの前にチェルシーを率いていたのがこのトゥヘル。2021年冬にランパードの後釜として就任すると、見事チャンピオンズリーグ制覇に導いた。21-22年も3位につけるなどその手腕を見せつけたが、22-23年は開幕から不調気味でチャンピオンズリーグでも格下相手に負けるなどチームを支えられなかった。
現在はフリーだが、引く手あまただろう。様々なチームの候補にリストアップされているはずだが、果たしてどのチームを率いることになるのか。
6位 ミケル・アルテタ(アーセナル)
選手としても活躍したのち、マンチェスターCのコーチを経てアーセナルの監督に就任したアルテタ。FAカップでのタイトル獲得経験はあるものの、リーグ戦では低迷が続く。就任以降は8位、8位、5位とアーセナルらしい成績を残せていない。
しかし、22-23年は開幕から好調で、マンチェスターCやトッテナムなどを凌いで首位に立つ。今シーズン全コンペティションで黒星を喫したのはマンチェスターU戦だけだ。それ以外はすべて勝ち点3を獲得している。
このままいけば、アーセナルにかつての輝きを取り戻すことになるだろう。
For the first time in their history, Arsenal have won 9 of their opening 10 games of a top-flight league season:
— talkSPORT (@talkSPORT) October 16, 2022
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Mikel Arteta is cooking something special… pic.twitter.com/vblkkXFrBj