リヴァプール

22/23年チャンピオンズリーグもいよいよ決勝のみを控えることとなった。決勝は、ACミランとのミラノダービーを制したインテルと前回王者レアル・マドリードを倒したマンチェスターCの対戦だ。

決勝の舞台となるのは、トルコ・イスタンブールにあるアタテュルク・オリンピヤト・スタドゥ。04/05年にも決勝の地として使用されており、実に18年ぶりとなる。

その04/05年CL決勝では凄まじい戦いが繰り広げられた。勝利を収めたリヴァプール側は「イスタンブールの奇跡」、片やミラン側は「イスタンブールの悲劇」として歴史に残る一戦となった。

今回はこの戦いを振り返っていこう。

前半に3点を先取したミラン、後半に約5分間で3点差を追いついたリヴァプール

先制したのはミラン。試合開始早々の1分、ピルロのフリーキックにマルディーニがボレーで合わせた。39分にはピルロのパスを受けたカカがボールを持ち運んでシェフチェンコへスルーパスを送る。シェフチェンコが折り返すと、クレスポがやや体勢を崩しながらもボールを流し込んだ。続く43分には、反転して相手をかわしながらボールを受けたカカが距離の長いスルーパスを送ると、再びクレスポがワンタッチでゴールを決めた。

前半に3点を取ったミランが圧倒的有利な状況であったが、後半事態が一転する。

54分、ヨン・アルネ・リーセが左サイドからクロスをあげると、ジェラードが頭で合わせてリヴァプールが1点を返した。さらに2分後の56分にはシュミツェルがミドルシュートを叩き込み、1点差に迫る。押せ押せムードのリヴァプールは、60分にゴールに迫るとジェラードがガットゥーゾに倒されてPKを獲得。シャビ・アロンソのキックは一度ジーダに止められるものの、こぼれ球を流し込んで同点に追いついた。

その後は両者ともに得点が生まれず、運命はPK戦に委ねられることとなった。ミランは1人目、2人目、5人目の5人中3人が失敗した一方で、リヴァプールは3人目のみ失敗の4分の3成功となり、リヴァプールが奇跡の逆転優勝を勝ち取った。

(By ALLSTARS CLUB編集部)