20-21年は、一部が無観客試合、もしくは収容人数の制限、中立地での試合開催となったため、クラブ間の分配金が0.6%減少することになった。ところで、同シーズンは、チャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの参加チームが24億5100万ユーロ(約3353億円)を受け取っているが、UEFAからどのように分配されたのだろうか?
UEFAは、チャンピオンズリーグの全出場チームとUEFAスーパーカップの出場2チームに19億1010万ユーロ(約2613億円)を分配したが、そのうち17.8%がスペインのクラブとなっている。一方でヨーロッパリーグは、総額5億4090万ユーロ(約740億円)を各クラブに分配。ビジャレアル、グラナダ、レアル・ソシエダはそのうち11.5%を受け取った。
チャンピオンズリーグでは、最も収入が多かったクラブは王者のチェルシー。同クラブは1億1980万ユーロ(約163.3億円)を受け取ったが、準優勝で終わったにもかかわらず最も収入を得た19-20年のPSGより710万ユーロ(約9.8億円)少ない。20-21年チェルシーと決勝を戦ったマンチェスター・シティは、チェルシーより70万ユーロ少ない1億1910万ユーロ(約162.3億円)を手に入れた。
その他のクラブでは、バイエルン・ミュンヘンが9280万ユーロ(約132.4億円)、リバプールが8800万ユーロ(約120億円)、ユベントスが8280万ユーロ(約113億円)を手にした。また、2020年9月に行われたバイエルン(19-20年CL王者)対セビージャ(19-20年EL王者)のUEFAスーパーカップでは、800万ユーロ(バイエルンは約430万、セビージャは約330万)を分け合った。
20-21年ヨーロッパリーグのチャンピオンであるビジャレアルは、3300万ユーロ(約45.1億円)でヨーロッパリーグにおいて最も多くのお金を手にしたチームである。しかし、決勝でビジャレアルに敗れたマンチェスター・ユナイテッドは、チャンピオンズリーグのグループステージにも出場しているため、総額で7950万ユーロ(約108.7億円)と、より多くの金額を受け取っている。
EL決勝に進出できなかったチームでは、アーセナル(2980万ユーロ=約40.7億円)、ASローマ(2400万ユーロ=約32.8億円)、トッテナム・ホットスパー(1980万ユーロ=約27億円)が最も多くの賞金を手に入れた。
UEFA欧州選手権の賞金分配
最後に、コロナウイルスの影響によって2020年から2021年に延期されたユーロ2020における賞金分配もUEFAによって報告されている。
最も多くの賞金を受け取ったのが、王者イタリアで2820万ユーロ(約38.5億円)。続いて2位のイングランドが2470万ユーロ(約33.7億円)を手にした。
コロナウイルスの影響が続いていたにもかかわらず、ユーロ2020ではユーロ2016より3000万ユーロ(約41億円)も多い賞金が分配された。具体的には、本戦に出場した24チームに、3億3100万ユーロ(2016年大会比10.3%増、約452.8億円)が分配されるというものだった。